マセダ歯科医院
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知っておこう!インプラントの安全性とリスクについて

知っておこう!インプラントの安全性とリスクについて

こんにちは 宗像市の歯医者 マセダ歯科医院です。

インプラント治療では、歯ぐきを切り開いて顎の骨に埋入する手術が必要となるため、治療に対して不安を感じられる方も多いのではないでしょうか。

世界的に見るとインプラント治療が一般に広まったのは1960年代だと言われており、日本でも導入が進んでいます。

技術の進歩や症例の積み重ねにより安全性も向上していますが、インプラント治療にはリスクもあります。

また、納得できるインプラント治療を行うためには、歯医者選びが重要です。

そこでこの記事では、インプラント治療の具体的なリスク、失敗しないための歯医者選びのポイントについて解説します。

インプラントに少しでも興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

インプラントの安全性

耐久性と見た目の美しさに優れたインプラントは、近年多くの歯科医院にて取り入れられています。

平成28年の歯科疾患実態調査によると、欠損補綴物の装着者のうちインプラント装着者はまだ全体の2~4%程度しかないそうです。

しかし、今後の市場予測をみるとインプラント市場は伸びていくと予想されています。拡大するとともに安全面もより強化されていくでしょう。

インプラントは、患者が希望していても、すべての方が治療を受けられるわけではありません。インプラントが向かない方や保険範囲内で歯を残す治療を行った方が良い方は、歯科医師に相談しながら最適な治療を行うことが重要です。

自分に適した治療が行えないと、思わぬ問題が発生することもあるため、事前にしっかりと検討しましょう。

インプラントが向かない人とは?

前述したインプラントが向かない人やインプラントを行うのはリスクが高い人は、治療が受けられない可能性もあります。

インプラント治療では、人工歯根を埋入する必要があることから顎の骨が薄いもしくは少ない方は治療が難しいケースがあります。

また、成長過程である未成年の方も、インプラントはおすすめできません。

インプラント体には人体に馴染みやすいチタンが使われていますが、金属アレルギーがある方も注意が必要です。

手術では部分麻酔を使う必要があり、妊娠している方や全身疾患や持病がある方にも不向きです。

インプラントはセラミックなどで作られた人工歯を被せているため虫歯になりませんが、歯周病になりやすいリスクがあります。虫歯や歯周病がある方は、治療を完了して口内環境を整えてからインプラント治療に進みましょう。

他にも、手術後は感染症にかかりやすくなるため、体調が良い状態でインプラントを行うことが大切です。

ただし、上記に該当するからといって、インプラントが絶対に受けられないわけではありません。

インプラント治療におけるリスクとは?

インプラントの技術や安全性は日々進歩していますが、手術を伴う治療となるためリスクはゼロではありません。

また、手術中だけでなく術後にトラブルが発生することもあります。

特に「本当に半永久的に使用できるのか」と不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

インプラント治療の具体的なリスクは、主に以下の3点です。

①手術の際にトラブルが起こるリスク

②細菌感染のリスク

③インプラントが破損・抜け落ちるリスク

④糖尿病によるリスク

⑤金属アレルギーのリスク

⑥喫煙によるリスク

⑦心臓に疾患がある方のリスク

⑧高血圧の方のリスク

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

手術の際にトラブルが起こるリスク

インプラントは外科処置となるため、神経や血管を傷つけてしまう恐れがあり、適切な位置にインプラントが入っていない事例も報告されています。

神経を損傷すると、あごにしびれや麻痺といった症状が出てしまい、リハビリや薬物療法が必要となる場合があります。

また、手術中に大きな血管を傷つけてしまうと大量の出血につながるほか、適切な位置にインプラントが入っていないと、噛む力が十分ではなかったり、痛みを感じたりすることもあります。

細菌感染のリスク

術後は細菌感染に注意する必要があります。インプラントを埋入する手術では、歯ぐきを覆うように縫合していますが、刺激の強い食べ物やアルコールは避けた方が良いでしょう。

縫合糸によっては汚れが溜まりやすい性質のものもあるため、優しく手入れをしてください。

ただし、汚れが気になるからといって強い力でブラッシングすると、傷口が広がったり細菌が入り込みやすくなったります。細菌感染のリスクを減らすためにも、傷口はできるだけ触らないようにしましょう。

インプラントが破損・抜け落ちるリスク

インプラントはあごの骨と結合することで、天然の歯と同じような感覚で半永久的に使えます。

ただし、あごの骨が薄い人や細菌感染によって歯茎が弱ってしまった人などは、インプラントが破損したり、抜け落ちたりするリスクがあります。

また、インプラントを長く快適に使うためには、毎日の歯磨きや歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせません。特に、インプラントは歯周炎のリスクが高くなるため口内を清潔に保つことを意識しましょう。

糖尿病によるリスク

糖尿病がインプラント治療に及ぼすリスクは、2つあります。

糖尿病の患者様であってもインプラント治療を受けることは可能です。ただし、インプラント治療を受けるにあたっては必ず主治医と事前に相談しましょう。

血糖値の低下

1つ目のリスクは、治療のストレスやインプラント治療後の食事制限により、血糖値が正常値を下回るレベルに低下してしまうというものです。

糖尿病に罹患している場合には血糖値を下げるための治療薬を服用しますが、インプラント治療のストレスや、治療後の食事制限が治療薬の効果を増幅するリスクがあります。

インプラント治療における手術の際に身体がストレスを感じると血糖値が上昇しますが、その後、今度はその反動で血糖値が急激に低下してしまうのです。

また、インプラント治療後に課される場合がある食事制限によっても、血糖値が正常値を下回ってしまうことがあります。

感染症への危険性

2つ目のリスクは、糖尿病に罹患することで身体の免疫機能が低下するため、感染症への危険性が増すというものです。

インプラント治療の工程では手術を行うため、糖尿病に罹患されている方は、手術後に傷口から細菌が侵入し感染症に罹患するリスクが、健康な方よりも高い傾向にあります。

金属アレルギーのリスク

一般的に、あごの骨に埋め込むインプラント体の素材には、チタン合金が採用されています。チタン合金に使用される金属であるチタン(チタニウム)は、人体との親和性が高く、金属のなかでも金属アレルギーのリスクが低いという特徴があります。

しかしながら、チタンへのアレルギーがある方もいらっしゃり、また合金である以上チタン以外の金属も含まれているため、金属アレルギーのリスクはゼロではありません。

そのため、インプラント治療を開始する前には、皮膚科クリニックなどで金属アレルギーのパッチテストを受けましょう。

なお、万が一インプラント治療後に金属アレルギー反応が出てしまった場合は、再度手術を行い、インプラント体を除去する必要があります。

喫煙によるリスク

喫煙の習慣も、インプラント治療に影響を与えるため、当院では、禁煙ができない方のインプラント治療はできません。

喫煙の習慣が血流を減少させることで、骨の結合力が弱まります。タバコに含まれるニコチンは、身体の血流の循環を低下させるため、インプラント治療における手術後の骨の再生力も大きく低下させてしまいます。

インプラント体とあごの骨がうまく結合されないというリスクが上がる傾向があります。

また、喫煙により血流が減少することで唾液の分泌量を低下させ、結果的に歯周病のリスクを上げてしまいます。喫煙の習慣が、インプラント治療のリスクを間接的に上げてしまうということを覚えておきましょう。

心臓に疾患がある方のリスク

心筋梗塞に罹患した場合、一般的には血液をサラサラにし、血行をよくする「抗凝固薬」を服用します。

抗凝固薬の作用によって、インプラント治療のおける手術の際に、出血がとまらなくなるリスクを上げてしまう恐れがありますので、インプラント体を埋め込む手術前後は、抗凝固薬の投薬を一時的に中止することもあります。

しかし、抗凝固薬の投与を中断すれば、心筋梗塞の発症リスクを上げてしまうことに繋がりますので、慎重な判断が必要です。

現在、インプラント治療においては適切な治療計画に基づいて、このような心臓病の治療薬の投薬を中断せずに行うことが可能になっています。心臓病を発症してから6か月以内は、再発防止の観点から一般的にインプラント治療を行うことはできません。

高血圧の方のリスク

心臓や脳の血管に疾患をお抱えの方だけではなく、高血圧の方もインプラント治療を行うにあたっては注意が必要です。

なぜなら、インプラント治療における手術に対するストレスで血圧が上昇し、脳梗塞や心臓病の発症リスクを上げてしまうためです。

まとめ:安心安全なインプラント治療なら信頼と実績のあるマセダ歯科医院まで

インプラントは天然の歯と同じような感覚で使える歯科治療として、ますます注目が高まっています。インプラント手術は高い成功率を誇りますが、すべての人に向いている治療ではありません。細菌感染やインプラントの抜け落ちというリスクを軽減するためには、インプラント治療の実績が豊富な歯科医院を選ぶことが大切です。

マセダ歯科医院では、患者様のご要望をお伺いしたうえでお口の状態に合わせた治療法をご提案しています。歯の悩みを抱えている方は、お気軽にご相談ください。

監修者情報

マセダ歯科医院

院長 間世田勇気 Yuuki Maseda

開業から35年以上、現在でも年間10,000人以上の患者様が来院され、これまでの経験と知識による正確な診断力と確かな実績で患者様の健康を口腔内から守っています。

患者様一人一人にとって、本当に最善・最適な治療を提案し、確かな技術をもって実行することで、
信頼され続ける「かかりつけ歯科医院」を目指し、より良い歯科医療を提供している。

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